サマリー
8月25日の東京市場は、前日の米ナスダック安を受けて寄り付きから900円超下落する場面があったものの、売り一巡後は下げ渋り、日経平均は前日比328円34銭(+0.50%)高の65,856.43円で反発した。東証プライム市場では不動産業・非鉄金属・保険業などが上昇をけん引し、東証スタンダード市場ではウィルソンW〈9610〉が寄り付きからの上昇率で首位となるなど材料株の動きが活発だった。東証グロース市場は前引け時点で値下がり優勢ながら、ファンディーノ〈462A〉が一時ストップ高となるなど個別の値動きは大きかった。ストップ高は前場時点で2銘柄。
東証プライム市場:業種別動向
寄り付き前の板状況(8時52分時点)では、東証33業種のうち27業種で買いが優勢、6業種で売りが優勢だった。上昇率上位は不動産業(+1.62%、三菱地所〈8802〉・三井不動産〈8801〉・住友不動産〈8830〉)、ガラス・土石(+1.50%、ニチアス〈5393〉・特殊陶業〈5334〉・太平洋セメント〈5233〉)、倉庫・運輸(+1.44%、三菱倉庫〈9301〉・三井倉庫HD〈9302〉・上組〈9364〉)、化学(+1.37%、信越化学工業〈4063〉・旭化成〈3407〉・日東電工〈6988〉)などとなった。
午前11時時点の東証プライム市場は値上がり銘柄数761、値下がり銘柄数737、変わらず52。33業種中23業種が上昇し、値上がり上位には海運、非鉄金属、保険、陸運などが並んだ一方、値下がりで目立ったのは電気機器、輸送用機器、機械などだった。前引け時点の業種別騰落ランキングでは上昇トップが非鉄金属、下落トップが輸送用機器となっている。
東証プライム市場:値上がり率上位銘柄(寄付からの上昇率ベース)
| 順位 | 銘柄 | コード | 上昇率 | 株価 | テーマ・材料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24 | イビデン | 4062 | +6.2% | 19,530円 | データセンター関連 |
| 29 | 日本CMK | 6958 | +5.6% | 740円 | – |
| 30 | 高速 | 7504 | +5.1% | 4,975円 | – |
| 31 | フルヤ金属 | 7826 | +4.9% | 8,750円 | 半導体製造装置関連 |
| 36 | SWCC | 5805 | +4.4% | 14,110円 | データセンター関連 |
| 43 | シチズン | 7762 | +4.1% | 2,682円 | JPX日経400関連 |
| 47 | クオールHD | 3034 | +3.9% | 2,642円 | – |
| 49 | 旭ダイヤモンド工業 | 6140 | +3.9% | 1,225円 | 半導体製造装置関連 |
イビデン〈4062〉はデータセンター関連としてプライム市場の値上がり上位に入っており、前日24日に押し下げ寄与上位(フジクラと並ぶ)だった反動で買い戻された可能性がある。フルヤ金属・旭ダイヤモンド工業など半導体製造装置関連の一角にも見直し買いが入った。
東証スタンダード市場:値上がり率上位・話題株
東証スタンダード市場の代表銘柄として、ウィルソンW〈9610〉が寄り付きからの上昇率で+24.3%(前場終値ベース、株価128円)となり、全市場を通じて上位にランクインした。比較される銘柄にはビジコーチ〈9562〉、FCE〈9564〉、リグア〈7090〉、Career〈6198〉、ジェイック〈7073〉などが挙げられている。
このほかスタンダード市場では、湖北工業〈6524〉(+6.2%、電気自動車関連)、santec〈6777〉(+5.6%、半導体製造装置関連)、篠崎屋〈2926〉(+4.8%)、内海造船〈7018〉(+4.6%)、高度紙工業〈3891〉(+3.9%、電気自動車関連)、テラプローブ〈6627〉(+4.0%、半導体関連)、AIメカテック〈6227〉(+4.2%、半導体製造装置関連)、日本アビオニクス〈6946〉(+4.2%、宇宙開発関連)などが値上がり率上位に並んだ。前引け時点の東証スタンダード市場は売り買い拮抗となっており、ウィルソンW、ユニチカ〈3103〉が買われている。
材料別の物色動向
データセンター関連
イビデン〈4062〉、SWCC〈5805〉が値上がり上位に入り、データセンター投資テーマへの資金流入が続いている。
半導体製造装置・半導体関連
フルヤ金属〈7826〉、旭ダイヤモンド工業〈6140〉、santec〈6777〉、AIメカテック〈6227〉、テラプローブ〈6627〉など、プライム・スタンダード双方の半導体関連銘柄に見直し買いが入った。26日に予定される米エヌビディアの決算発表を控え、思惑的な物色が広がっている面もあるとみられる。
電気自動車関連
湖北工業〈6524〉、高度紙工業〈3891〉など電気自動車関連のテーマ株にも資金が向かった。
レアアース関連
株探の特集では「レアアース」がテーマ株ランキングで5位にランクインしたと報じられており、重要鉱物再生などに向けた設備投資支援の政策が材料視されている。
話題株ピックアップ
- JR東日本〈9020〉:昼刊の話題株として取り上げられた
- 東映アニメーション〈4816〉:同じく昼刊の話題株入り
- 日本空港ビルデング〈9706〉:昼刊の話題株として取り上げられた
- アサカ理研〈5724〉:朝方の動意株として注目された。金市況高とレアアースのリサイクル関連の思惑が絡む銘柄
- ファンディーノ〈462A〉:朝方の動意株として注目され、前引け時点で+20.3%(338円)まで買われる場面があった。クラウドファンディング活用による東京都の資金調達支援事業に採択されたことが材料視された
- クスリのアオキホールディングス〈3549〉:朝方の動意株として注目された
ストップ高・ストップ安銘柄
前場時点でストップ高2銘柄、ストップ安0銘柄。
東証グロース市場
前引け時点の東証グロース市場は値下がり優勢の展開。値上がり率トップはカイゼンプラットフォーム〈4170〉で前場終値ベース+29.1%(ストップ高、株価222円、人工知能関連)。ファンディーノ〈462A〉が+20.3%で3位、アーキテクツSJ〈6085〉が+19.7%で4位、リンカーズ〈5131〉が+17.1%で5位(人工知能関連)となっている。
前営業日24日の東証グロース市場は、東証グロース市場指数・250指数がそろって反発し、値上がり銘柄数281、値下がり銘柄数256、変わらず58だった。値上がり率トップはKaizenPF〈4170〉で+40.98%。売買代金上位ではティアフォー〈593A〉、QDレーザ〈6613〉などが上昇し、その他値上がり率上位にはワンダープラネット〈4199〉、オンコリスバイオファーマ〈4588〉などがランクインした。
※東証グロース市場の25日大引け確定値(指数の終値等)は本レポート作成時点で確認できておらず、前引け時点の情報にとどまる点にご留意されたい。
為替市場
| 通貨ペア | 終値(17時時点) | 前営業日比 |
|---|---|---|
| ドル円 | 159.33円 | +0.22円 |
| ユーロ円 | 185.67円 | +0.10円 |
| ユーロドル | 1.1653ドル | -0.0011ドル |
ドル円は強含みで推移し、5・10日(ゴトー日)の実需買いやWTI原油先物価格の上昇を受けた米金利上昇が支えとなった。朝方900円超下落した日経平均が前引け前にプラス圏を回復したことも、ドル円やクロス円の下支えとなった。
来週にかけての注目点
26日に予定される米エヌビディアの決算発表が最大の焦点となる。決算内容・ガイダンス次第では、この日値上がり上位に入った半導体製造装置関連銘柄の動向にも影響が及ぶ可能性がある。27〜29日のジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長講演も注目材料となる。
本レポートは2026年8月25日時点の報道・市場データに基づいて作成しています。個別銘柄への言及は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断は自己責任で行い、必要に応じて金融専門家にご相談ください。




東京証券取引所(東証)の株式市場(市場区分)は、2022年4月の再編によって3つの区分に整理されました。
「東証グロース」以外の残り2つは以下の通りです。
- 東証プライム(Prime Market)
- 特徴: グローバルな投資家との対話を中心とする大企業向け市場。
- 対象: 高い時価総額や流通株式数を誇り、ガバナンス(企業統治)体制が整っている規模の大きな企業(例:トヨタ自動車、ソニーグループなど)。
- 東証スタンダード(Standard Market)
- 特徴: 日本の株式市場における中心的な中堅・伝統的企業向け市場。
- 対象: 一定の時価総額や流動性を持ち、十分なガバナンス体制を備えた企業(旧東証1部・2部・JASDAQの一部企業など)。
- 東証グロース(Growth Market)
- 特徴: 新興企業・ベンチャー企業向け市場。
- 対象: 現時点での規模は小さいものの、高い成長可能性と事業計画を持つ企業。
市場区分の要点比較
| 市場区分 | 主な対象企業 | 特徴・流動性要件 |
| プライム | 大企業(グローバル企業) | 最も厳しい基準。流通株式時価総額100億円以上など。 |
| スタンダード | 中堅・中核企業 | 標準的な基準。流通株式時価総額10億円以上など。 |
| グロース | 新興・ベンチャー企業 | 成長性を評価。流通株式時価総額5億円以上など。 |



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