日本市場レポート:日経平均が328円高と反発、朝安から900円超切り返す(2026年8月25日)

Daily Market News

サマリー

8月25日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比328円34銭(+0.50%)高の65,856.43円で取引を終えた。前日24日の米国市場でナスダック総合が反落した流れを引き継ぎ、寄り付きは332円83銭安の65,195.26円と続落して始まり、下げ幅は一時900円あまりに拡大、取引時間中に65,000円を割り込む場面もあった(7月7日以来)。しかし売り一巡後は下げ渋り、海外市場で原油先物価格や米長期金利が落ち着いた動きだったことが安心感となって買い戻しが広がり、前引けにかけてプラス圏を回復。東証株価指数(TOPIX)も前日比20.38ポイント(+0.50%)高の4,093.67と反発した。最近の下落傾向の反動で、割安さを意識した買い戻しの動きが優勢になった一方、前日の米ハイテク株安が重荷となり上げ幅は限られた。

主要指数(8月25日終値)

  • 日経平均株価:65,856.43円(前日比+328.34円、+0.50%)
  • TOPIX:4,093.67pt(前日比+20.38pt、+0.50%)
  • 寄り付き:65,195.26円(前日比-332.83円)
  • 前場終値:65,598.68円(前日比+70.59円)
  • 午前中の安値:65,195円近辺、下げ幅は一時900円超に拡大
  • 東証プライム市場の売買高:約19億118万株

下落からの切り返しの背景

前日24日の米国市場では、原油安・長期金利低下を好感してダウ工業株30種平均が140.15ドル高の53,417.16ドルと続伸した一方、AIチップのコスト増懸念からナスダック総合は200.26ポイント安の25,980.19と反落し、主要指数はまちまちで終えていた。ハイテク株比率の高いナスダックの下げを引き継ぎ、25日の東京市場は寄り付きから人工知能(AI)・半導体関連株を中心に売りが先行し、日経平均は一時900円あまり下落した。

もっとも、海外市場で原油先物価格や米長期金利が落ち着いた動きだったことが安心感となり、売り一巡後は下げ渋る展開に。最近の下落傾向(8月18日以降、断続的な下げが続いていた)の反動から、割安さを意識した買い戻しの動きが優勢となり、前引けにかけてプラス圏を回復した。後場も底堅さを維持し、終値では上昇して取引を終えている。

業種別動向:非鉄金属が上昇率トップ

前引け時点の業種別騰落ランキングでは、上昇トップは非鉄金属、下落トップは輸送用機器となっていた。金価格の上昇やレアアース関連への物色が非鉄金属セクターを押し上げた形で、金・レアアースをテーマとした資源関連株への資金流入が続いている。

値上がり寄与度上位銘柄

前場終了時点の値上がり寄与度トップはフジクラ〈5803〉、2位はイビデン〈4062〉。このほかソフトバンクグループ〈9984〉、ファーストリテイリング〈9983〉なども値上がり寄与上位に名を連ねた。

フジクラは「データセンター関連」として関連テーマの一角に位置づけられ、前引け時点の値上がり率ランキングでも+6.0%の水準まで買われる場面があった。

値上がり率ランキング(前引け時点)

前引け時点の値上がり率ランキング上位には、電気自動車関連・宇宙開発関連・仮想通貨関連など多様なテーマ株が並んだ。日本CMK〈6958〉が+6.2%、湖北工業〈6524〉が+6.1%(電気自動車関連)、フジクラ〈5803〉が+6.0%(データセンター関連)、トーメンデバイス〈2737〉が+5.8%、セガサミーホールディングス〈6460〉が+5.6%(JPX日経400関連)などとなった。金市況高とレアアースのリサイクル関連の思惑が絡むアサカ理研〈5724〉も+6.0%の値上がりとなっている。

「レアアース」がテーマ株ランキングで上位に浮上しており、重要鉱物再生などに向けた設備投資支援の政策が材料視されているとみられる。

東証グロース市場

前引け時点の東証グロース市場は値下がり優勢の展開となった。個別ではファンディーノ〈462A〉が一時ストップ高となった。同社については、SkyDriveが実施した第三者割当増資を巡り、りそなアセットマネジメントを引受先とする資金調達の支援を行ったと発表したことが材料視されたとみられる(前営業日24日の関連報道より)。

前営業日24日の東証グロース市場は、東証グロース市場指数・東証グロース市場250指数がそろって反発し、値上がり銘柄数281、値下がり銘柄数256、変わらず58だった。値上がり率トップはKaizenPF〈4170〉で+40.98%。売買代金上位ではティアフォー〈593A〉、QDレーザ〈6613〉などが上昇し、その他値上がり率上位にはワンダープラネット〈4199〉、オンコリスバイオファーマ〈4588〉、アーキテクツSJ〈6085〉などがランクインした。

25日は、前日24日の米国市場でナスダック総合が反落した流れを受けて日経平均が朝方900円超下落する荒い値動きとなるなか、東証グロース市場も方向感を探る展開となっている。26日に予定される米エヌビディアの決算発表を控え、東証プライムの半導体・AI関連株が手掛けにくいとの見方から、内需系材料株に物色が向かいやすい地合いが続いている可能性がある。

※東証グロース市場の25日大引け確定値(指数の終値・値上がり/値下がり銘柄数・値上がり率上位10銘柄等)は本レポート作成時点で確認できておらず、前引け時点の情報および前営業日24日の確定データにとどまる点にご留意されたい。

為替市場

通貨ペア終値(17時時点)前営業日比
ドル円159.33円+0.22円
ユーロ円185.67円+0.10円
ユーロドル1.1653ドル-0.0011ドル

ドル円は強含みで推移した。この日は5・10日(ゴトー日)にあたり、東京仲値にかけて実需の買いが観測されたほか、WTI原油先物価格の上昇を受けて時間外の米10年債利回りが上昇したこともドルの支えとなった。前日高値の159.28円を上抜けて159.40円まで値を上げる場面もあったが、米金利上昇が一服したことで買いは一巡後に落ち着いた。朝方には一時158円台後半(159.02円)まで下押しする場面もあったが、下値は限られた。

ユーロドルは上値が重く、1.1671ドルまで上昇した後はドル買い圧力の高まりから失速し、前日安値の1.1655ドルを下抜けて1.1653ドルまで軟化した。ユーロ円はドル円の上昇につれて185.86円まで買われる場面もあったが、ユーロドルの下落に押される形で伸び悩んだ。

朝方900円超下落した日経平均が前引け前にプラス圏を回復し、午後にも一段高となるなど株安から反発したことも、ドル円やクロス円の下支え要因となった。週後半に予定されるジャクソンホール会議を控え、市場では上値追いに慎重な姿勢もみられる。

テクニカル分析:短期シナリオを巡る攻防

市場関係者の間では、日経平均が8月19日の安値(65,133円)を割り込むかどうかが、目先の下げの流れが継続するかを占う分水嶺として意識されている。25日終値は65,856円とこの水準を上回っており、下値の堅さが確認された形だが、引き続き方向感を探る展開が続くとみられる。もちあいのシナリオでは、8月19日の陰線の範囲内で戻せば売られやすいとの見方もある。

来週にかけての注目点

市場では26日に予定される米エヌビディアの決算発表が最大の焦点となっている。決算内容・ガイダンス次第では、AI・半導体セクター全体のセンチメントに大きな影響を与える可能性がある。27〜29日に開催されるジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長講演も、金融政策の先行きを見極める上で重要な材料となる。国内では長期金利の動向、中東情勢に伴う原油価格の推移も引き続き注視が必要だ。


本レポートは2026年8月25日時点の報道・市場データに基づいて作成しています。個別銘柄への言及は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断は自己責任で行い、必要に応じて金融専門家にご相談ください。

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東京証券取引所(東証)の株式市場(市場区分)は、2022年4月の再編によって3つの区分に整理されました。

「東証グロース」以外の残り2つは以下の通りです。

  1. 東証プライム(Prime Market)
    • 特徴: グローバルな投資家との対話を中心とする大企業向け市場。
    • 対象: 高い時価総額や流通株式数を誇り、ガバナンス(企業統治)体制が整っている規模の大きな企業(例:トヨタ自動車、ソニーグループなど)。
  2. 東証スタンダード(Standard Market)
    • 特徴: 日本の株式市場における中心的な中堅・伝統的企業向け市場。
    • 対象: 一定の時価総額や流動性を持ち、十分なガバナンス体制を備えた企業(旧東証1部・2部・JASDAQの一部企業など)。
  3. 東証グロース(Growth Market)
    • 特徴: 新興企業・ベンチャー企業向け市場。
    • 対象: 現時点での規模は小さいものの、高い成長可能性と事業計画を持つ企業。

市場区分の要点比較

市場区分主な対象企業特徴・流動性要件
プライム大企業(グローバル企業)最も厳しい基準。流通株式時価総額100億円以上など。
スタンダード中堅・中核企業標準的な基準。流通株式時価総額10億円以上など。
グロース新興・ベンチャー企業成長性を評価。流通株式時価総額5億円以上など。

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