サマリー
8月26日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比405円73銭(+0.62%)高の66,262.16円で取引を終えた。朝方は前日25日の米半導体株安を背景に一部銘柄へ売りが先行し、一時400円あまり下落する場面もあった。しかし売り一巡後は、中東情勢に対する過度な警戒感の後退や、銀行・保険など金融セクターへの買い、さらに韓国・台湾などアジア株式相場の上昇を背景にプラス圏へ浮上。後場も堅調な展開が続き、一時585円91銭高まで上げ幅を拡大した。もっとも、米半導体大手エヌビディアの決算発表(26日引け後、日本時間27日早朝)を見極めたいとの見方から、上値を追う動きは限られた。TOPIX(東証株価指数)も前日比17.35ポイント(+0.42%)高の4,111.02と続伸している。
主要指数(8月26日終値)
- 日経平均株価:66,262.16円(前日比+405.73円、+0.62%)
- TOPIX:4,111.02pt(前日比+17.35pt、+0.42%)
- 前引け:66,227円(+371円)
- 日中高値:66,386.32円(12時52分)
- 日中安値:65,390.55円(10時00分)
- 日経平均構成銘柄の騰落数:値上がり125銘柄、値下がり96銘柄、変わらず4銘柄
- 時価総額(普通株式ベース):プライム13,667,434億円、スタンダード344,587億円、グロース101,803億円
売買代金は商いが伸びず、約4カ月ぶりの低水準となる夏枯れ相場が続いている。
中東情勢の警戒後退と米株高が追い風に
前日25日の米国市場では、中東情勢を巡る警戒感が和らいだことを背景に主要3指数がそろって上昇し、ダウ平均は3営業日続伸(+160.24ドル、53,577.40ドル)、S&P500・ナスダック総合もそれぞれ上昇していた。この米株高を受け、26日の東京市場でも主力株を中心に幅広い銘柄に買いが優勢となった。
朝方は前日25日の米半導体株安(フィラデルフィア半導体株指数の一部構成銘柄)などを背景に一部銘柄へ売りが先行したが、売り一巡後は中東情勢への過度な警戒後退や、韓国・台湾などアジア株式相場の上昇も支援材料となり、プラス圏へ浮上した。
金融セクターへの買いが目立つ
銀行・保険・証券などの金融セクターの上昇が目立った一日だった。日銀の利上げ観測を受けて、金利上昇の恩恵を受けやすい銀行株を中心に買いが入ったことが、相場の支えとなった。
日経平均寄与度:押し上げ・押し下げ上位銘柄
押し上げ上位
| 順位 | 銘柄 | コード | コメント |
|---|---|---|---|
| 1 | アドバンテスト | 6857 | 足元で下げていた値がさ株に買い戻し |
| 2 | ソフトバンクグループ | 9984 | 同じく直近の下落からの反発 |
| 3 | リクルートホールディングス | 6098 | サービス業セクターの上昇を牽引 |
| 4 | 東京海上ホールディングス | 8766 | 金融セクター(保険)の上昇を主導 |
| 5 | 中外製薬 | 4519 | 医薬品セクターの一角も堅調 |
押し下げ上位
| 順位 | 銘柄 | コード | コメント |
|---|---|---|---|
| 1 | ファーストリテイリング | 9983 | 値がさ株として指数を押し下げ |
| 2 | キオクシアホールディングス | 285A | 前日の米半導体株安の流れを引き継ぎ売り先行 |
| 3 | TDK | 6762 | 電子部品セクターの一角に利益確定売り |
| 4 | 太陽誘電 | 6976 | 同上 |
| 5 | テルモ | 4543 | 医療機器セクターの一角も軟調 |
東京市場では、キオクシアホールディングスなど人工知能(AI)・半導体関連を中心に売りが先行し、日経平均は下げ幅を450円超まで広げる場面もあったが、アドバンテスト・ソフトバンクグループなど、足元で下げていた値がさ株への買い戻しが最終的には指数の押し上げに寄与した。
エヌビディア決算待ちで上値限定的
米半導体大手エヌビディアの2026年5〜7月期決算発表を26日の取引終了後(日本時間27日早朝)に控えるなか、日本市場でもアドテストなどAI・半導体関連の一角が物色され、日経平均の上げ幅は一時500円を超える場面もあった。もっとも、決算内容を見極めたいとの見方が強く、上値を追う動きは限られた。
話題株:レアメタル関連がストップ高
東証プライム市場の値上がり率1位となったのは、レアメタルの国内製造技術確立を発表した銘柄で、この材料を受けてストップ高となった。国内での重要鉱物・レアメタル生産体制構築への関心の高まりを反映した動きとみられる。このほか、この日の検索急増ランキングでは東京海上、テラドローン、アドテスト、三菱UFJ、稀元素化学工業、ソニーグループ、三菱マテリアル、ロート製薬などが上位に入った。
為替市場
外国為替市場では、前日25日の米国市場で消費者信頼感指数・新築住宅販売件数が予想を下回りドル売りが優勢となった流れを受け、26日の東京市場でもドル円は方向感を探る展開となった。
来週にかけての注目点
最大の焦点は26日の取引終了後(日本時間27日早朝)に発表されるエヌビディアの決算内容で、AI・半導体セクター全体のセンチメントに大きな影響を与える可能性がある。過去4回の決算発表後はいずれも株価が下落していたとされ、今回も決算後の反応が注視される。28日にはワイオミング州ジャクソンホールで開催されるFRB年次シンポジウムでウォーシュ議長が講演を予定しており、金融政策の先行きを見極める上で重要な材料となる。日本経済新聞では、業績相場の持続が意識される一方で「9月不安」も拭えないと指摘されており、季節性やポジション調整に伴う変動にも注意が必要だ。
本レポートは2026年8月26日時点の報道・市場データに基づいて作成しています。個別銘柄への言及は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断は自己責任で行い、必要に応じて金融専門家にご相談ください。







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