日本市場レポート:日経平均が1,378円高と大幅続伸、AI・半導体に買い集まり66,000円台回復(2026年9月7日)

Daily Market News

サマリー

9月7日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前週末比1,378円90銭(+2.12%)高の66,399円84銭で取引を終えた。終値ベースで66,000円台を回復するのは9月1日以来4営業日ぶり。

前週末4日の米国市場でダウ・ナスダックがそろって下落した一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が+3.38%と大幅高となった流れを引き継ぎ、東京市場でも値がさのAI・半導体関連株に買いが集中した。米サンディスク(+11.90%など)をはじめとするメモリー関連株の急伸を受け、キオクシアホールディングスも大幅高となった。

前場中ごろには上げ幅が1,600円を超え66,668.71円まで水準を切り上げたが、後場は急ピッチの上昇への利益確定売りや、週末に発表される米物価統計を見極めたいとする投資家も多く、66,300円前後でのもみ合いとなった。

主要指数(9月7日終値)

指数終値前週末比
日経平均株価66,399.84円+1,378.90円(+2.12%)
TOPIX4,112.59pt(正午時点)+9.36pt(+0.23%、正午時点)
  • 寄り付き:65,600.42円(+579.48円)
  • 日中高値:66,668.71円
  • 東証プライム市場の売買高:20億2,987万株、売買代金:8兆377億円
  • 前場終値時点:66,460.11円(+1,439.17円、+2.21%)

※TOPIXの大引け確定値は本レポート作成時点で確認できておらず、正午時点のスナップショット(4,112.59pt、+9.36pt)を参考情報として記載している。日経平均が大幅高となったのに対し、TOPIXの上昇率が相対的に小幅(+0.23%程度)にとどまっていたことから、値がさの半導体・AI関連株に買いが集中する一方、東証プライム全体としては値動きが分かれていた可能性がある。

米SOX指数急伸とサンディスクのメモリー株急騰が背景

前週末4日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が271.86ドル安の53,414.25ドル、ナスダック総合が77.07ポイント安の26,506.99とそろって下落していた。原油価格の上昇や強い雇用統計を受けた金利再上昇が警戒され、9月の利上げ観測が強まったことが背景にある。もっとも、半導体関連銘柄で構成するSOX指数は+3.38%と大幅高となっており、この流れを受けて7日の東京市場では指数インパクトの大きいAI・半導体関連の主力株を中心に買いが先行した。

米サンディスクが+11.90%と急伸するなどメモリー関連株が軒並み買われ、S&Pグローバルが4日、サンディスクをS&P100指数に採用したと発表したことも材料視された。メモリーを共同開発するキオクシアホールディングスもこの流れに乗り、大幅高となった。また、米マイクロン・テクノロジーが先端メモリーを増産するとの報道を手がかりに、AI関連産業の成長が続くとの期待も相場の支えとなった。7日のアジア市場でも、半導体関連のウエートが高い韓国総合株価指数(KOSPI)や台湾加権指数が堅調に推移し、投資家心理を支えた。

日経平均寄与度:ソフトバンクG・アドバンテストが2銘柄で669円押し上げ

日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり116銘柄、値下がり109銘柄、変わらず0銘柄となった(値上がり銘柄の寄与度合計+1,702.10、値下がり銘柄の寄与度合計-262.93)。

押し上げ上位

順位銘柄コード株価前日比寄与度
1アドバンテスト685734,690円+1,600円+386.17
2ソフトバンクグループ99846,052円+462円+371.69
3東京エレクトロン803555,930円+2,610円+262.48
4イビデン406222,125円+1,650円+110.62
5キオクシアホールディングス285A58,600円+4,140円(+9.31%)+97.15
6ファーストリテイリング998369,920円+820円+65.97
7レーザーテック692036,400円+3,220円(+7.26%)+43.18
8フジクラ58035,251円+198円+39.82
9TDK67622,979.5円+72円+36.20
10村田製作所69817,497円+306円+24.62

半導体・AI関連株7銘柄はこの日すべて上昇し、なかでもキオクシアホールディングス(+9.31%)、レーザーテック(+7.26%)の上昇率が目立った。アドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄だけで日経平均を約757円(386.17+371.69)押し上げている。

その他の押し上げ銘柄

ディスコ(6146、57,580円、+3,120円、寄与度+20.92)、ファナック(6954、6,035円、+104円、寄与度+17.43)、京セラ(6971、3,548円、+45円、寄与度+12.07)、太陽誘電(6976、9,774円、+348円、寄与度+11.67)、SCREENホールディングス(7735、13,425円、+395円、寄与度+10.59)、ローム(6963、5,180円、+315円、寄与度+10.56)、住友電気工業(5802、2,209円、+76円、寄与度+10.19)、豊田通商(8015、7,684円、+96円、寄与度+9.65)、三菱商事(8058、4,990円、+88円、寄与度+8.85)、パナソニックホールディングス(6752、4,370円、+207円、寄与度+6.94)なども値上がりに寄与した。

業種別動向

業種別では、非鉄金属、海運、機械などが上昇率上位で推移した。海運業、ガラス・土石製品、電気機器なども上昇した一方、水産・農林業、医薬品、銀行業などは下落した。

ストップ高・話題株

この日のストップ高は7銘柄、ストップ安は0銘柄だった。話題株ピックアップ(夕刊)では、キオクシアホールディングス(285A)、オンコリスバイオファーマ(4588)、コクサイエレクトリック(6525)が取り上げられた。注目テーマランキングでは「円高メリット」が3位にランクインし、一時1カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけたことへの関心が高まっている。

テクニカル面

T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジストは、上値抵抗線とみられていた25日移動平均線(4日時点で66,067円)を上回ったことについて「意外感がある」とコメントしている。上値抵抗線として意識されてきた66,000円台の75日移動平均線に迫る水準まで戻しており、同水準を明確に上抜けられるかが今後の焦点となる。

為替市場

注目テーマで「円高メリット」がランクインしたように、この日は一時1カ月ぶりの円高・ドル安水準をつける場面があった。米国の9月利上げの有無を左右する米CPI(消費者物価指数)発表が週末に控えるなか、為替市場も金融政策を巡る思惑で神経質な値動きとなっている。

来週にかけての注目点

米国の9月利上げ実施の有無を左右するCPI発表が週末に予定されており、市場では「雇用統計よりマイクロン」との声も聞かれるほど、AI関連産業の成長期待が相場のテーマとなっている。金融政策を巡る警戒は残っており、上値では戻り待ちの売りも出やすいとの見方がある。テクニカル面で意識される66,000円台の75日移動平均線を明確に上抜けられるかが、当面の焦点となりそうだ。


本レポートは2026年9月7日時点の報道・市場データに基づいて作成しています。個別銘柄への言及は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断は自己責任で行い、必要に応じて金融専門家にご相談ください。

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