日本市場レポート:日経平均が4日続落、朝高も韓国株軟化でツレ安(2026年9月3日)

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サマリー

9月3日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日続落し、前日比111円16銭(-0.17%)安の64,214円48銭で取引を終えた。前日までの下げの反動や前日2日の米国株高(ハイテク主導で反発)を映して半導体・AI関連株中心に買い戻され、寄り付き後は399円17銭高の64,724.81円まで上昇。米投資会社バークシャー・ハザウェイのグレッグ・アベルCEOが商社株への投資意欲を示したことも投資家心理の追い風となり、三菱商事など商社株や銀行株にも買いが広がった。しかし原油の高止まりとインフレ懸念による日米の利上げ観測を背景に金利先高観は拭えず、日経平均は一時マイナスに転じる場面も。バリュー株への資金シフトが支えとなり再び切り返す一進一退の展開が続いたが、堅調だった韓国総合株価指数(KOSPI)が一時マイナスに転じたことをきっかけに後場に崩れ、63,772.80円と取引時間中としては8月4日以来1カ月ぶりに64,000円台を割り込む場面もあった。TOPIX(東証株価指数)は前日比20.44ポイント(+0.50%)高の4,102.04と反発している。

主要指数(9月3日終値)

指数終値前日比
日経平均株価64,214.48円-111.16円(-0.17%)
TOPIX4,102.04pt+20.44pt(+0.50%)
  • 始値:64,724.81円(+399.17円)
  • 前場終値:64,455.83円(+130.19円)
  • 日中安値:63,772.80円(取引時間中1カ月ぶりの64,000円割れ)
  • 東証プライム市場の売買高:21億8,832万株、売買代金:7兆5,770億円
  • 東証プライム市場の値上がり比率:51%、値下がり比率:44%
  • 時価総額(普通株式ベース):スタンダード342,233億円、グロース102,162億円(プライムの数値は確認できず)

米国株高の背景と反動

前日2日の米国市場は続伸し、ダウ平均は295.07ドル高の53,061.95ドル、ナスダック総合は118.05ポイント高の26,217.83で取引を終えていた。クリーブランド連銀のハマック総裁が高インフレによる利上げの必要性を指摘したものの、JOLT求人件数が予想を上回り労働市場の堅調さを示したためダウは上昇に転じた。原油高で金利先高観が重荷となりナスダックは軟調に推移する場面もあったが、人工知能(AI)の強い需要期待から終盤にプラス圏を回復した。この流れを受け、3日の東京市場は半導体関連株を中心に買いが先行して始まったが、上げは長続きしなかった。

日経平均寄与度:ソフトバンクG主導も、ファーストリテ・アドバンテストが重荷

日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり141銘柄、値下がり82銘柄、変わらず2銘柄となった。

押し上げ上位

順位銘柄コード株価前日比寄与度
1ソフトバンクグループ99845,001円+77円+61.95
2ニトリホールディングス98433,275円+254円+21.29
3三菱商事80585,059円+199円+20.01
4東京エレクトロン803553,300円+190円+19.11
5レーザーテック692033,690円+1,340円+17.97
6キオクシアホールディングス285A51,670円+670円+15.72
7豊田通商80157,673円+135円+13.58

バークシャー・ハザウェイのアベルCEOによる商社株への投資意欲表明を受け、三菱商事・豊田通商など商社株が押し上げに寄与した。半導体関連ではレーザーテック(+1,340円)が大きく買われている。

押し下げ上位

順位銘柄コード株価前日比寄与度
1ファーストリテイリング998368,000円-2,400円-193.09
2アドバンテスト685732,280円-260円-62.75
3イビデン406219,720円-485円-32.52
4フジクラ58034,951円-139円-27.96
5TDK67622,832.5円-51.5円-25.90
6ディスコ614654,040円-1,130円-7.58
7住友電気工業58022,103円-52.5円-7.04

ファーストリテイリング1銘柄で日経平均を約193円押し下げ、アドバンテストと合わせて2銘柄で約255円分の押し下げ要因となった。値がさ株の中でもハイテク・小売の一角に利益確定売りが出た形だ。

業種別動向

東証33業種では卸売業、電気・ガス業、海運業などが上昇した一方、鉱業、非鉄金属、食料品などが下落した。前引け時点の業種別騰落ランキングでは上昇トップが石油・石炭、下落トップが鉱業となっていた。

東証プライム市場:レアアース関連テーマに物色

この日は「レアアース」関連テーマに物色が見られ、以下の銘柄が値上がりした。

銘柄コード株価前日比材料
第一稀元素化学工業40822,611円+137円(+5.54%)レアアース関連テーマの一角として物色
東洋エンジニアリング63302,609円+110円(+4.40%)レアアース関連テーマの一角として物色

第一稀元素化学工業・東洋エンジニアリングともに堅調に推移し、レアアース関連テーマへの関心の高さがうかがえた。

東証スタンダード市場:値下がり優勢もシリコンスタなどが一時ストップ高

東証スタンダード市場は値下がり優勢の展開となった。個別ではシリコンスタジオ(3907)、ヴィッツ(4440)が一時ストップ高となった。

東証グロース市場:バリュエンスHDはほぼ横ばい

東証グロース市場では、ブランド品・貴金属の買取販売を手掛けるバリュエンスホールディングス(9270)が1,998円(-2円、-0.10%)とほぼ横ばいで推移した。同社は利益採算重視の仕入れ方針や効率的な広告宣伝戦略により、会社側の期初計画を上回る好業績が続いているとされるが、この日の値動き自体は小幅なものにとどまった。

ストップ高・ストップ安銘柄

この日のストップ高は12銘柄、ストップ安は0銘柄だった。

話題株ピックアップ(夕刊)

ダイナミックマップ(336A)、ニトリホールディングス(9843)、テクセンドフォトマスク(429A)などが夕刊の話題株として取り上げられた。動意株としてはレーザーテック(6920)、三菱商事(8058)などが挙げられている。

テーマ株ランキング

注目テーマランキングでは「フィジカルAI」が2位にランクイン。経済産業省がAI・半導体・ロボット分野に約2兆円の予算を要求する方針が材料視されている。また「2026年のIPO」が21位となり、GENDA(9166)やティアフォー(593A)の人気化が注目されている。

為替市場

通貨ペアレート
ドル円157.12円

前日2日には米長期金利の一時的な急伸(10年債利回りが2023年11月以来の高水準となる4.818%まで上昇)を受けてドル買いが優勢な場面があったが、3日は157円台へと円高方向に振れている。原油高・インフレ懸念による日米双方の利上げ観測が交錯するなか、方向感を探る展開が続いているとみられる。

アジア市場

堅調に推移していた韓国総合株価指数(KOSPI)が後場に入り一時マイナスに転じたことが、日経平均の下げ幅拡大のきっかけとなった。半導体関連というテーマで日韓市場が連動する構図が、この日も確認されている。

テクニカル面:75日移動平均線を大きく下回る水準

テクニカル面では、日経平均は75日移動平均線を大きく下回る水準にあり、戻り待ちの売りが出やすい地合いが続くとの見方が出ている。取引時間中に8月4日以来1カ月ぶりとなる64,000円割れ(63,772.80円)を記録したことは、短期的な下値模索が続いている可能性を示唆する。

来週にかけての注目点

原油価格の高止まりとインフレ懸念による日米の利上げ観測が続くなか、金利先高観が株式市場の重荷であり続けるかが焦点となる。バークシャー・ハザウェイの日本株(商社株)への投資意欲表明が相場の支えとなるかどうか、韓国市場との連動が続く中で半導体・AI関連株がどこまで底堅さを取り戻せるかも注目される。レアアース関連テーマは今後も物色が続く可能性がある。


本レポートは2026年9月3日時点の報道・市場データに基づいて作成しています。個別銘柄への言及は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断は自己責任で行い、必要に応じて金融専門家にご相談ください。

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