米国市場レポート:S&P500が最高値更新、利下げ観測が追い風に(2026年8月13日米国)

海外株投資

サマリー

米国株市場は8月13日(木)の取引で主要3指数がそろって上昇し、S&P500種株価指数は史上初めて7,800ポイントを突破、終値ベースでも過去最高値を更新した。7月の消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)がともに市場予想を下回ったことで、インフレ圧力の後退が意識され、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られるとの観測が強まったことが背景にある。

主要指数の動き(8月13日終値)

  • S&P500:前日比+0.65%、7,798.99で終値、初の7,800台に到達
  • ナスダック総合指数:前日比+0.81%、26,803.03
  • NYダウ工業株30種平均:前日比+0.13%(+69.72ドル)、53,839.99

年初来では、S&P500が約14%高、ナスダックが約15%高と、堅調な決算とインフレ鈍化を背景に上昇基調が続いている。

インフレ指標が相場を押し上げ

7月のPPIは前年同月比+4.7%と市場予想を下回り、前月比では横ばいだった。これに先立つCPIも予想比で弱めの結果となり、2カ月連続でインフレ指標が落ち着きを見せたことが投資家心理を改善させた。CME FedWatchによると、9月16日のFOMCでの利上げ確率は前週の約55%から約34%まで低下している。

米10年債利回りも低下し、株式相場を下支えした。2年債利回り(金融政策の見通しに敏感)は4.2%から4.12%程度まで低下した。

個別銘柄の動き

  • ワークデイ(Workday):プライベートエクイティのシルバーレイクによる買収交渉が報じられ、株価は一時26%近く急伸。2026年の年間パフォーマンスがプラスに転じた
  • スーパー・マイクロ・コンピュータ:市場予想を上回るガイダンスを発表し、6%超上昇
  • コアウィーブ(CoreWeave):AIクラウド関連企業として決算が好感され、約14%上昇
  • サンディスク(SanDisk):投資家向け説明会で示した株主還元方針が好感され、13%超上昇。これに連れてウエスタンデジタルやシーゲイト、マイクロン・テクノロジーなど半導体・ストレージ関連株も上昇

セクター別では通信サービス(+1.56%)や不動産(+1.34%)の上昇が目立つ一方、素材(-0.74%)とエネルギー(-0.09%)は軟調だった。原油安(WTI・北海ブレントともに2%超下落)が石油関連株の重荷となった。

雇用市場も底堅さを維持

週間新規失業保険申請件数は約20.9万件と、2026年の平均(約21.1万件)に近い低水準を維持している。また7月のチャレンジャー・レイオフ調査では、企業による人員削減の発表件数が33,429件と前月・前年から大幅に減少し、過去2年で最少となった。雇用の底堅さとインフレ鈍化の組み合わせが、株式市場にとって「良いとこ取り」の環境を提供している。

本日(8月14日)の展望

14日朝の米株価指数先物は総じて小動きで推移。S&P500先物はほぼ変わらず、ダウ先物はわずかに上昇、ナスダック100先物はやや軟調となっている。前日までの記録的な上昇を受けた利益確定売りが出やすい一方、アジア市場は総じて堅調で、韓国コスピは1.4%超、日経平均も0.8%程度上昇するなど、リスク選好の流れが続いている。

市場では引き続き、9月FOMCでの金利据え置き期待とAI関連企業の好決算が相場の支えとなる一方、米国とイランを巡る地政学リスクや原油価格の動向が注視されている。


本レポートは2026年8月14日時点の報道・市場データに基づいて作成しています。投資判断は自己責任で行い、必要に応じて金融専門家にご相談ください。

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記事内のデータ・数値は2026年8月時点の情報をもとにしています。
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